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3月28日 梅田に「成城石井」というスーパーマーケットがオープンした。 「世界の食品を世界の街角の値段で」というのがそこのコンセプトでもある、らしい。 つまりはいい物が結構安く手に入るわけだからありがたいことである。 「百年前のカレー」(仮称・・・というよりはそういう名前らしいのだが)なるものが売り出されていると、T女史が駅のホームでその話しを始めた。 「百年もの間どうやって保存してたのかな・・・やっぱりレトルトパック・・でもそういうのあった?・・」 一瞬長年倉庫の奥のほうにずっとほったらかしにされている茶褐色に変色したボンカレーを想像してしまった。 小さい身体の割にはでかい声の持ち主であるT女史がそういうと結構説得力があるのだが、今回は僕でも変なのには気がついた。 「ははは、Tさんボケが上手ですね〜」元所員のO君が斜に構えてそう言う。 「あのね〜、それってレシピがそうであって、決して百年前からあるわけじゃあないんですけどぉ?」 これも元所員のA女史がそう言う。 「あ〜〜、そっかそっか、そういやそうだわよね〜、ははははは・・・」 陽気な季節がそこまで来ている。 3月26日 朝電話で話をしていた相手の訃報をよもや夕方聞くことになろうとは思ってもいなかった。 長年仕事の上でパートナーとしてお付き合いをしていただいていた、A設計のゴローさんが24日(月)の午後亡くなった。54歳である。 死因は心筋梗塞、らしい。 昨日は夕方からお通夜、そして今日は午後からのお葬式・・で僕自身まったく仕事が手につかない精神状態である。 ようやく気持ちが落ち着いて、このうらじゅんを書く気になっているのだが、まだ心は千路に乱れてはいる。 本来ならば先週一緒にローリングストーンズのコンサートに行っていたはずなのに、その日の朝から胃の調子が悪いということで急遽取りやめとなった経緯がある。 まさかそれが死へのシグナルだったとは思ってもいないわけで・・・ショックだった。 体調が気になったので連休明けの朝電話をしたのだが、そのときはまだ冗談を言える感じだったから、 「手伝えることがあれば手伝うし、無理しないようにね。」 「わかった、ありがとう」 その言葉が最後だった。 いつも身近にいてくれて何でも話しができる友人でもあった。 今まで一緒に頑張ってきて、これから少し楽しましょうねと話をしていたばかりなのに、いきなり逝ってしまった。 残念であり悲しい現実ではあるが、残された僕自身は彼の誠実さを見習って笑われないように頑張っていきたいと思うし、前を向いて彼の分まで生きてやるぜぃ・・なんて強がってはいるけれど、やはり時間が経つほどに悲しみが募ってくる。 3月20日 「始まりましたね〜」 「う・・・ん、どうなるんでしょうね、一体・・・」 オフィスでのお客さんとの話はここから始まる。アメリカがイラクに対して宣戦をついに布告してしまったのである。 まあ、どこか人事のような、そういう風潮の日本では冒頭のようないわば季節の挨拶のようなもので会話が始まるわけだ。 小泉さんの語り口を聞いていても、・・・なんか書くのが馬鹿らしくなってくるような危機感のない言葉の羅列に過ぎないもので・・・ なんだか今日はちょっと刹那的な書き方になっちまったぃ。 閑話休題 はじまっちゃったものはしょうがね〜や、なんてもうその辺は楽観的に考えることとして、思い切ってローリングストーンズのコンサートに行ってきた。 5年前と同じ大阪ドームで、午後7時過ぎからそれは始まった。 約2時間30分という時間を忘れるくらいに充実したショーでもあった。 もう60歳前後の元不良だったじいさん連中がものすごいエネルギーを発散しているわけである。 でも、若い。 肉体的にはじいさん、の範疇に属する年齢ではあるのかもしれないけれど、昔の不良が少しおとなになったな〜、そういう感じのいい年齢の重ね方をしてきたその熟成感をコンサートに感じてしまった。 キースとロンのギターのコンビネーション、ミック・ジャガーの声量とチャーリーの衰えないドラムス・・いや〜健在でしたね、ほんと。 でもちょいと今回は引っかかるところがひとつ。 これがなければ大満足して帰ってきたのだが、ひとつだけ不満が残った。 彼らの演奏しているその上に彼らの表情なんかが映される、ほらそういう大スクリーンっていうのがあるでしょ?今回はいろんな企業の協賛が入っていて、そのスクリーンに映し出される映像に企業のアイディアとしてのものが入ってたんだと思うけど、例のあの唇がクローズアップされて・・底まではいいんですよ、いいんだけどそのあとが悪かった。 アニメの女の子が登場してきてその唇に乗っかるという設定のシーンがあったのね。 そういう方面のアニメ小僧にとっては垂涎の的になったのかもしれないけれど、これは趣味が悪い。 誰が考えたんだろうね・・まったくぅ。 ええ〜、もうおじさんは怒りましたよ。 全然彼らの歴史とはミスマッチしたような、まあ下品な感覚のアイディアだと思っちゃったわけですよ。 そのシーンが映し出されたとき、ミック・ジャガーの顔が少し歪んだような気がした。 ロン・ウッドは煙草をくわえてたからそんなことはお構いなしだったかも・・・。 今日はだらだらと文句ばかりになってしまいました、っと。 普段政治や世間の事件に批判的なA設計のゴローさん。 もう昔っからのローリングストーンズファンであり、このチケットの為にここ数日ハードな仕事を文句をまじえながらこなしてきた。 それなのに、そのハードさがたたったのか当日胃を患ってダウン。 「どうやら無理かも・・・」 「・・・残念ですね・・まあ、身体の方が大事だし、また次回ということも・・・」 そうとりなして泣く泣く諦めてもらった。 まあそのおかげで一緒に行ったスタッフのY君との間の席、つまりゴローさんの席なんだけど、荷物置き用にしてゆったりとコンサートを鑑賞することは出来たんですけどね。 3月13日 「オープンの日の開店時間が、午後1時だって!なに考えてんのよ、ね、まったくぅ〜!!」 T女史が昼間、オフィスの道路を挟んで西側に今日オープンした讃岐うどん店を見てきた感想である。 確かに昼食時の一番回転のいい時間帯をわざわざはずしてのオープンであるからして、しょっぱなから外してるんじゃないかと、いやいや何か策があるのかもしれない、といろいろ考えてしまった。 で、夜さっそくそこの店に行ってしまったわけである。 「F君、徳島県人として、この讃岐うどん、どう思う?」 「腹立たしい限りですね。」 確かに安いのだが、コシがなくとても讃岐うどんといった代物ではない。 こういう時ってとっても損をした気分になる。 その後の仕事は効率が悪くなったのは言うまでもない。 「え・・あの店に行ったの?うんうん、美味しくなかった・・・だから言ったじゃない! 」 と言うT女史の声が明日聞こえてきそうな、そういう気がする。 讃岐うどん、今流行りなのかあちこちに店が出来ている。 美味しい店はオフィス近くの「すずめ」である。この店はこだわりがあって美味い。 生醤油うどん・・これが僕のお薦めです。 それにしても今日の店は・・・。 気のせいかF君も精気がなくなっている・・・仕事押し付けすぎでしょ、それは 3月12日 三宮駅からオフィスへショートカットをすべく、ポートライナーへ続くエスカレーターに乗る。 しばし原監督のポスターに見とれてると、 「じゅんさ〜んじゃないですかぁ・・・」 振り向くと逆方向の、つまり下りのエスカレーターにフレンチレストランを経営しているエマニュエルの姿が見えた。 「久しぶりだね、元気?」 もちろんフランス語ではなく、日本語で挨拶をしながらすれ違いざま握手を交わす。 映画の1シーンだと思えば、結構カッコのいい挨拶の仕方、だとそのとき一瞬思った。 でもあとで考えれば、オッサン同士なにやってんのかね〜なんてまわりの人たちは見ていたと思う。 自分ではかっこいい、と思っていても周りから見るとおかしいってことはいろいろある。 その中でもこれは絶対に違うんじゃないか、と僕自身思っていることがひとつある。 携帯の着メロ、である。 今はもう音楽そのものになりきってはいるのだが、所詮着メロ、ってやつだ。 これ、絶対嫌です。 音楽そのものは確かにいいメロディー、聞きやすいものとなっている。だけど、TPOってものが全然配慮されてない、だから嫌なんですよね。 混んでる電車の中で突然大きなメロディーが鳴り出す ・ ・・な、こういう聞かせ方もあるんだぜぃ・・・ なんてひとしきり聞かせるやつまでいる。 まだヘッドフォンのシャカシャカ、のほうがましである。 自分のテリトリー外の、つまり公共なところでの自分の価値観の押し付け、 僕はこういう人たちのことを田舎もの、と呼ぶことにしている。 うらじゅんを書く気になれないほど憂鬱な仕事を数週間に渡ってこなしていた。 最近やっと晴れ間が見えてきたせいでプレッシャーからの解放感が少しばかりある。 あるサイトで懐かしい「キャンディーズ」の曲をダウンロードした。 辛い時期、彼女たちの声を聞きながら仕事をしていた。 オフィス内でY君に 「これいいぜ、ちょっと聞いてみる?」 Y君は24歳。キャンディーズが解散した当時はまだ生まれたばかりである。 「この、あなたに夢中って曲ね、いいんだよね〜・・・微笑返し、これがまたいいんだよね〜〜、どう?そう思わない?」 「いいと思いますね・・・」 僕も人のことは言えないくらい田舎もの、である。 |