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7月30日 エリック・クラプトンの「 I Want A Little Girl 」のライブでのイントロダクション、特にピアノの入り方はなかなかいい・・・・。 やっぱりクラプトンは単にロックというよりは、ブルーズ(英語の場合はここが濁音なのですよ)系に優れたアーティストだと僕は思う・・・・ と、のんびり浸っている場合ではない。 最後の追い込みであり、そして督促の電話がジャンジャン鳴り響いてるわけで、この騒然とした場を沈めるためにも目の前の仕事をなんとか納めねばならない。 「Key To The Highway」もなかなかいいんだけどね・・・・。 夕食から帰ってくると、FAXが来ている。 K社の「テツロー君」からである。 (なぜテツローか、だって?詳しくは6月5日分を見られたい。) 「食事から戻られたら連絡ください。今日は何を食べているのでしょうか。ちなみに、昨日の私の寮の夕食は安い台湾産のうなぎでした。←結構いけますよ」(原文そのまま) とある。 もうこれだけで、 食事のあとはまた頑張ってくださいね、明日までに計画書をお願いしますよ、ね、頼みますよ。 なんてことがその行間から読み取れるわけだ。 こういう生活ももうちょっとだけの辛抱。 もう少しで何とか終りが見えてくる、と思った瞬間にまたFAXからA4の用紙が吐き出されてくる。 別口の仕事で、 「再 至急お願いします。7/30」 とだけある。 その行間からは 「いつまでかかってんだよ、早くFAX送れ!!!」 という気持ちが読み取れる。 7月29日 「おいおい、どうしちゃったんだよぉ〜、今日の君はちょっとおかしいんじゃあないのかい?」 パソコンのモニターに向かって今日もカオナシ君は話しかけている、といっても忙しすぎて変になったわけではない、と思う。 CADを使ったことがある方ならおわかりだと思うがいきなり強制終了する場合が時々ある。 もう少し、ここのこれをこうやって細かくやっちゃえばもう終りだ、という時に限って画面がフリーズしてしまう場合が多々ある。 今でこそ僕は図面を書いてはいないがCADを使い始めたのは10年以上も前であり、その頃はよくデーターを消していた。もう少しというところですべてが消去される。 また振り出しに、である。これは辛かった。 今はもうそういうことは少なくなったものの、肝心なときにそういうことがあり、今もI平の雄叫びがオフィスの部屋に轟いた。 「が〜んばってみよう〜、すこしだけ〜♪・・・・」 山崎まさよしの曲がBGMに丁度かかっている。 カオナシ君もしょっちゅう再起動している。 この忙しさが終われば、そういった環境の悪さを改善しなくてはと思いつつ、このうらじゅんも実を言えばさっきフリーズしたまま動かなくなりまた書き直しているわけである。 仕事の時はぎりぎりまで無理をして使う、パソコンに慣れるのではなくパソコンが自分流に慣れるようとことん使いまくるジュンアソシエイツの方針にパソコンがまだついて来ていないようである。 提出まであと2日。 7月28日 こういう時はウルフルズの「ガッツだぜ!!」が一番あっていると思う。 「・・男は汗かいてベソかいて、ごぉぉぉ・・・」というくだりがあるが、まさに今がそういう心境だと思う。 締め切り間際の変更のFAXだ。 これは仕方がないとは思うものの頭にはくる。 FAXを手に取ったカオナシ君の顔色は、蒼い。 だけどこういう時こそ頑張って切り抜けねば・・・とは思う僕の中でやはり同じのウルフルズの「明日があるさ」がどういうわけか流れている。 吉本系の「明日があるさ」にはものすごく抵抗があって聴く気にはなれないのだが、このウルフルズのそれには共感できる説得力がなぜかある。 7月25日 窓から見える空の感じが少し夏らしくなってきたような気がする。 比較的爽やかな気候なのでまだ仕事はしやすい方かもしれない。 外は夏、といえど、相変わらずオフィスの中は年中無休状態の慌しさが続いている。 カオナシ君はさっきからモニターの前で動かない・・・よく見れば目を開けたまま涎を垂らして寝ている。 ここ数週間の無理がたたっているのか最近彼の動きはビデオをスロー再生したような、そういう感じがする。 ついリモコンでピッと早送りをしたい気持ちになってしまう。 逆にI平は次第に加速されて夜中になるとまるで早送りされたような動きで仕事をしまくっている。思わずリモコンで動きを止めたくなる。 自分の仕事をしながらスタッフの身体の調子を気遣い、電話に対しても最大限の気を使って話しをする・・・。睡眠時間も4時間を切る毎日が続くとさすがに疲労を感じるようになってきた。 あと1週間だから頑張りますか。終わる日が必ずやって来るということを信じて。 自宅でベッドから離れたものの眠くってまたソファに猫のココを押しのけて沈み込む。 次男が話しかけてくるのだが、僕も眠いから適当に答える。 テレビの音が僕の声をさえぎるように音を立てている。 その音を小さくしようとリモコンを手に取った次男は何故か僕の方に向けてリモコンをピッ・・・・・。 7月22日 滋賀の野洲町という所で行われたドリーム・カムズ・トゥルーの野外コンサートに、こっそりと行ってしまった。 忙しさのピークの最中なのに、と思うかもしれないが、いつでも忙しいんだからたまにはいいでしょうと、もう開き直りで行っちゃいました。 「ドリカム・ワンダーランド」と称するコンサートで、公園の中でのオールスタンディング。その方面のお仕事をなさっているA氏にチケットを取ってもらっていたので場所は一番前のボックスのいいところ。 さすがに吉田美和のボーカルはずば抜けているという感じでした。 夕方からおおよそ2時間以上の力の入った、というよりは初日だったせいか少し力が入りすぎてたかもしれない、彼らのショーに対してはいたく感動しました、ええ〜。 おかげで仕事のストレスも解消しちゃったしね。 最後はステージ後方からの花火で締めくくり、となかなか演出に凝ったものでしたよ。 ただ、惜しむらくはギターが少々合ってないんじゃないかってことね。 なんせ、目の前には大きなアンプが積み上げられてる、そういう位置関係だったんでどうしてもそういうところが耳についちゃうわけです。 「決戦は金曜日」のサビの部分で、どうしてもギターのフレーズがしっくりこないんだよね。それにパターンの繰り返しだから・・・ 文句ばっかり言ってないで、楽しんだからいいじゃないかって?そうなのです、終わってから一緒に行っていたA氏夫妻とワインで乾杯しながら素敵な週末を過ごしたってことです。 ・・・実を言えば、帰りは大変だった。 野洲町というと普段はのどかな田舎の駅なのに、この日は全国からバスはやってくるわ、駅には人が溢れかえってホームからこぼれ落ちる人はいるわで、おそらく帰れなくなった人もいたんじゃないかな。 あなたはどうしたかって? こっそりとバスに紛れ込み意外とすんなり帰ることができたんですよね。 だって、駅までタクシーだと3時間以上だし、バスでも2時間近く、歩けば1時間強で帰れるよ、って言われれば誰でもそうするでしょ?・・あ、しない? 失礼しました。 7月15日 ・・・・祇園祭ってこれからだったんだ。 そうそう、つい週を間違えてもうすっかり終わったものだと思ってたんだけど、朝の新聞には京都の風景が写ってました、はい。 「これからなんだけどな〜」なんてメールもいただきまして・・本当に失礼をば。 夕食をどこで摂るか、最近は結構重要な問題となってきている。 だって、スタッフにとっては唯一外に出る時間帯であり、そのときこそ気分転換ができるように美味しい物を食べたいと思っているからである。 僕もそうだ。「ショーシャンクの空に」とか、「アルカトラズからの脱出」に出てくる昼間に広場で外の空気を吸うシーン、それと重なることが彼らにも、そして僕にもある。 三宮商店街で、以前カレー屋だったところが「ニーハオラーメン」という店に変わっていた。 一杯が280円であり、それにかけてニーハオ、らしい。 考えてみるとずいぶん荒っぽいネーミングだとは思うけれど、安さに負けてつい入ってしまった。 「イヤッシャイマ〜シェ〜」 すぐに中国から来たとわかる若手の兄ちゃんと、某設計事務所の所長似のマスターが「ニーハオ」と迎えてくれた。 一瞬帰ろうかなと思ったが、またそこで安さに負けてしまった。 ラーメンと、餃子そして、炒飯がついて700円は、安い。 店内は今日も一人で食事だぜぃ、という感じの学生ばかりで暗い。 食事を終えた学生が立ち上がり、 「消費税はついてるんですか?」 「280円、ニーハオ」 学生さんはしっかりしてるし、某設計事務所の所長さん似はちょいとお茶目だけど、店にあわない。 まあ、結構お腹一杯になったからいいか。少なくとも、道を挟んでの「雲井ラーメン」よりはましだった。 毎日夕方になれば食事のことも考えなくっちゃいけないし、これからまた深夜まで辛い仕事が待っている。 そういう時こそお茶目に「ニーハオ」と言えるようにならなくっちゃあね。それは冗談。 でも、よくそんな名前つけたな・・・・。 7月14日 気がつくともう京都の祇園祭は終わっていた。 毎年この時期になるといつも行ってみようと思いながらいつまでたっても行けない状況ではある。 昨日もオフィスで仕事をしていた。 一人のときはたいていヘッドフォンをしながら好きな音楽を聞き、その中に沈みこみながら仕事をすることが多い。その方が集中力がぐぐっと増すからだ。 軽い感じのJAZZだったり、アコースティックを主としているエリック・クラプトンだったり、ボサノヴァ、ハワイアン・・もうその時の状況に合わせて聞くことにしている。 昨日は珍しく70年代〜80年代初頭のフォークを聞きながら仕事をしていた。 70年代といってもわかりにくいと思うが、例えば吉田拓郎とかハイ・ファイ・セット、かぐや姫に井上陽水・・そういったところの、つまり僕が学生だった頃に流行っていた曲になる。 こういう曲を聞き流しながら仕事をしていたのだが、ふと懐かしさのために手が止まった。 おそらくほとんどの人が知らないような曲ではあるだろうと思っている。 「地下鉄に乗って」という曲だ。 猫、というグループの作品、というよりは吉田拓郎の手によるものを彼らが演奏していたということになるが、この曲は好きだった。 丸の内線に乗って彼女と一緒に新宿へ出るまでの風景を詩にしたものであるが、その中で「今四谷を通り過ぎたばかり・・・」というシーンがある。 赤坂見附方面から四谷を通り新宿へのさほど距離としては遠くないその間のくだりではあるが、とても懐かしい気持ちになった。 大学の5年生の頃、四谷3丁目の構造設計事務所でバイトをしており、当時のそこでの生活と今こうやって休みまで出てきて仕事をしている状況がつい重なってしまったからであろう。 考えてみたら全然変わってないじゃん、という気がした。 当時は古いマンションの一部屋でコンピューターもなく手作業で計算をしていた。 徹夜になると仮眠を摂る場合は、デスクの下にもぐって寝るというシステムがとられていた。何故かといえば部屋がとっても狭かったから。 バイトという立場からいつのまにかオフィスの代表になったということについては、まあその仕事だけ20年もやってりゃあそうもなるだろうよ、ってことなんだろうけど、一瞬当時の頃を思いだした時に、よくもまあここまで続けてきたもんだという感慨も実はあった。 でも、いくらコンピューターが当時に比べこれだけ普及したとはいってもやってることは同じ、締め切りに追われるのは同じだ。 ちょっとしたことがきっかけでそういう自分自身が模索していた頃にタイムスリップした気がした。 7月13日 「ターミネーター3」を土曜のレイトショーで見た。 あまり書いちゃうと、まだ見に行ってないのに書くんじゃあない!とお叱りを受けそうなのであくまで感想だけね。 「マトリックス2」よりは面白かった、ということです。つまりターミネーターはCGをふんだんに使ってはいるが、必要以上は使わないそのぎりぎりのところで作品が作られたっていうところに作り手の熟成度を感じたわけである。 というよりもマトリックスはやっぱり今から考えればアニメオタク→ゲーセンのゲーム、に通じてるところがあり、私のような大人には所詮通じなかったということになるのかもしれない・・・冗談ですよ。 レイトショーも最近増えてきているので映画好きの僕にとっては大変うれしいことであるが、苦情をひとつ。 マナーとしては夜の時間帯であるからして、基本的には子供はまずいでしょ。しかも幼児、ね。 いよいよ始まるかな・・ワクワクするそのときに、 「こわいよ〜〜」・・・だ。 「ナニ?ガキガキテイルノカ?」 こう思ったのは僕だけではないだろうと思う。 席が離れているからまだ我慢ができるからいい、いろいろ事情があってしかたなく連れてきているんだろう、っけ・・・・なんてこともみんな思っていたと、思う。 隣に座った人はかわいそうだ。 で、シュワちゃんがいよいよ登場してくる、光がバチバチ飛び散りながらその中心あたりから、ふむ、ちょっと歳をとっちゃったかな、と思われる裸のシュワちゃんがおもむろに登場・・・・ 「こわいよ〜」である。 おそらく回りの視線はシュワちゃんよりそのガキ・・いやいやその子供に集中したであろう・・ 今度は 「いたいよ〜」・・・である。 それからその子供はしゃべらなくなってしまった。 おそらくあまりの顰蹙(ヒンシュク)にそのガキの・・あ、いやいや子供の親がひっぱたいたのかツネリ上げたのか蹴っ飛ばしたのわからないが、現実のこわさを彼はそこで学習したのであろう。 車で逃げようとしている女性の窓から殺人ロボット役の女性が窓を叩き割る、その一瞬ビクッとして持っていたキャラメルコーンの箱を下にガサっと落としてしまった。 「静かに!」 隣に座っていた次男に、まるで子供はレイトショーには来るな!と言わんばかりの表情でたしなめられてしまった。 7月12日 (7月10日分) 長崎の幼児殺人の犯人が補導された、と新聞やテレビで大きく報道された。 犯人が早く見つかったことについては何よりだと思いたいが、その犯人が中学生だということに対しては、またかよと思ってしまった。 神戸で未成年による凄惨な殺人があったことはまだ記憶に新しい、というよりはおそらくいつまでも残るものだろうと僕は思っている。 こういった未成年が加害者になる場合はいつでもお決まりのストーリー展開になってしまう。まずはその加害者に対して数人の弁護団がつく。そして加害者はいつまでたってもモザイクの中で被害者ばかりが何度も嫌というほどマスコミにより顔を見せられる。 逆じゃないの?とも思ってしまう。 いつの間にか加害者の人権だけが焦点になった裁判、そして自分の犯した過ちが取り返しのつかないものであるにもかかわらず、再起のチャンスを国が与えてしまう。 被害者に対する殺意、そしてその結果としての行為というものは性別年齢などとは関係ない人間本来がもつ感情で、その罪の重さは同じだというのが基本じゃないのっていうことをどうしても思ってしまう。 どうも日本の裁判所の中ではそうではないところで法律が決められているような気がして仕方がない。弱者を守るためのものではなくて、結果として生き残ったものに対してどういった刑罰を下すかということだけに捉われて、あたりさわりのない判断を下すというのが司法の仕事であり、加害者はその刑期をただ全うするだけのことで、双方ともなんら反省もなく、つまり裁判所はいつまでたってもバージョンアップしないということね、 そして加害者、特に未成年は本質的な反省をする前に出てきてしまうんだろうな、と思うのですよ。 これが将来どういう結果につながるかといえば、未成年の場合何か事件を起こしても、 ばれなきゃいいや、と、で、ばれたらばれたで仕方がないからしばらくおつとめするか、ってその程度のことでしか思わなくなっちゃうってことに、僕は絶対になると思うんだけどね。 極端に言えば、子供が銃を仮に乱射して大勢の人を殺したとしても、それは家庭の環境が悪いからであってその子自身には罪はない、なんて馬鹿なことをいう人まで、きっと出てきちゃうんだろうなと思うわけです。 所詮人事なんだろうなとも思うわけで、こういう事件が起るたびにそういう嫌な気分になっちゃうんだよね。 ・・と、ここまで書いてうらじゅんにはまだ載せてなかったんだけど、すでに馬鹿なことを言ってしまった大臣が出てしまった。 最近はいろいろと非人道的な事件がいろいろ発生しているが、それに対してちょっとコメントを求められた政治家の発言はひどすぎるものがある。 まあ、あれが本音なんでしょうけど、それが本音で出てくるようなオッサンを国民の代表に選んじゃあ駄目でしょう。 環境もそうだけど、自分が住んでる国に対しては各人が人まかせにしないで常に真剣に考えることが必要なんじゃないだろうか。 あまりにも悲惨な事件、そしてその後の顛末にあきれて言葉も出ない・・・・っていろいろ書いちゃってるけどね。 7月9日 三宮発伊丹空港行きのバスに6時20分に乗り込み、7時50分発のJALで9時前には愛媛県松山市に到着する。 いつもならばオフィスに入ってくる時刻にはすでに松山市内のマンションの現場に今日はいたということになる。 珍しくいい天気になったのだが、いい天気だからこそヘルメットを装着して足場を昇ったその現場はもうめちゃくちゃ暑かった。 暑い、というよりはこういう場合は「熱い」という方が合っている。 「さてと、じゃあひとつづつ念入りに見て行きますか。」 半袖姿のK社のS氏は張り切っている。 午後2時から監理事務所の検査があるのでそれまでに予め見ておこうというスケジュールなのだ。 「重点的にポイントを絞って効率的に見て行ったほうがいいですよ。」 「う〜ん、そうしましょうか・・・」 彼はぜ〜んぶ見たくって仕方がないのだろうが、僕としては、太陽がまぶしいぜ・・・というのじゃなくってその太陽のおかげでもうシャツがすでに汗ばんでいる状態をできるだけ避けたい一心でそう言った。 まあ、こういうところは慣れているので自分のペースに合わせて効率化を図ったわけだが、それでも汗びっしょりになって頭がぼ〜っとしてきている。 「じゃあ、こんなところでしょ。事務所にそろそろ戻りますか。」 普通ならば、じゃあそうしますか、といくところだが、S氏の場合は 「あ、じゃあ、僕はもう少し見て行きますよ。あとでもし見ていないところがあったらやばいもんね。」 その意気やよし、である。 でも暑いから僕はとっとと現場をはずれた。 まだ午前10時過ぎである。今日は長い一日になりそうだ、という直感は見事に当たった。 昼からまたもう一度S氏にお付き合いさせられて現場に、冷えた現場事務所に戻ってきた途端に、監理事務所の人が 「じゃあ現場、出ますか。」である。 振り出しに戻る、という感じね。 「1年分の汗かいちゃったからオフィスに戻ったら痩せてるからね。」 オフィスのY女史にそう電話をかけて、午後4時過ぎに電車の飛び乗る。 このままお疲れさん、で家に帰れればいいんだけど、これから今度は姫路にあるセネコンに締め切りをちょっぴり過ぎた仕事を届けに行く。 「う・・・・ん、もうちょっとなんとかなりません?明日確認に出さないといけないんでね・・・。ここんところ訂正してメールで送ってよ。」 で、今は午前12時を回ったエアコンの切れたオフィスに、まだいる。 カオナシ君はお中元にもらった「珈琲鑑定士」を飲んでいる。 これはちょっと美味いですよ。 考えてみたら後ほんの5時間も経てば24時間あちこちを動いていたことになる。 24時間営業の店でも店員はちゃんと休みをとっているわけだから、僕はそれ以上働いているわけだ、今気がついた。 デスクの上には、きっと督促であろうところからの 「電話するように」 という伝言が置いてある。 せめて身体が二つあれば・・・でも二つあればあったで、お互いに任せて遊びに行っちゃうんだろうけどね、きっと。 7月8日 明日は朝から愛媛の松山に行くことになっているのだが、まだデスクに張り付いて仕事をしている。 午前12時を回り、1時近くに時計の針は近づこうとしている。 集中力は落ちてきているし、BGMはカオナシ君が選曲したのか、中島みゆきの曲がかかっている・・・・こういう時って僕としてはあんまり聞きたくないんだけど、ま、しょうがない。 気持ちよくそれを聞きながら仕事を続けている彼の気持ちは、わかる。 ますます集中力が落ちる。 午後10時を過ぎたオフィスはエアコンが切れるので,この季節は特にたまらなく暑くなる。 しかも男ばかりが集まってやっているわけで、 「こう男くさくっちゃあ、やってらんないっすよぉ〜」 カオナシ君が叫ぶ。 夜食事に行く時だけが唯一シャバとのふれ合いを続けている彼らにとってはオフィスはまるで刑務所のような、そういう世界でもあるのかもしれない。 ここんところとっても寝不足で仕事もハード、明日は道後温泉でも入ってくるとするかな・・・ あわ〜い夢ですから、ええ、ほんとうに。 7月4日 仕事をしているときのBGMとしては何がいいのか、ということは以前チラッと書いたことがある。 最近オフィスのBGM は癒し系の音楽が多い。 これを書いている午後11時を回ったオフィスではt.A.T.uが流れている。 これも一種の癒し系ではある。 昼間はできるだけ軽いジャズをかけるようにしている。 雨が降っている日はボサノバなんかが似合う、と僕は思う。一瞬異国の地で仕事をしている錯覚におちいることもままある。 でもそういうところで、こう追い込まれた気分になってた日にゃあヴァカンス気分どころではないだろうな。 やっぱり追い込みの仕事を片付け、さっさとどこか南の島に飛んでしまいたい気分にかられてしまう。 一時帰国していた長男はさっさと南の島へ帰っちゃったんだけどね・・・。 7月1日 「こんな台風みたいな雨は珍しいですよ。」 高松のK社四国出張所のK所長が僕の顔をみるなりそう言った。 四国に転勤したばかりの彼はまだ僕が雨男だということを知らない。 前日の突然の出張依頼だったので多少の雨は覚悟をしていたのだが、いくら梅雨だからといってもこんな土砂降りはないでしょうよ。 高松の駅に着くや、もうバケツをひっくり返したような降り方で僕を迎えてくれる。 高松での仕事を終え、そこから西の観音寺市まで高速道路を使って約1時間30分。 土砂降りは仕方がないにしても、霧までが雨男の到来を喜んで迎えてくれる。 こういう雨の日の技術営業は疲れます。 雨に濡れながら各設計事務所なりを訪れるわけだが、入ると冷房が聞いてなかったり、ブラインドウが締め切ってあり蛍光灯も点いてないような状態で打合せをしたり様々である。 こちらはスーツの上着を着て、そういうところで時間のある限り説明をするわけだ。 タバコを吸っていた頃は打合せを終え外に出たところで一服・・・、確かにそれはそれで充実感はあった。タバコをやめた今はガムを口に放り込み、また次の打合せ場所へ移動することになる。だから余計に疲れるのかもしれないが・・・。 すべてのスケジュールをこなし、帰り際に 「ねえ、Kさん。僕が帰るときっと雨やむんですよ、不思議とね。」 「そうなることを願いますよ、お疲れでしたぁ・・」 翌日、彼から電話が入る。 「本当にやんじゃったよ、さすがですねぇ。おかげで帰るときは傘いらなかったもんね、ははは・・・・」 |