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9月26日
最後までオフィスに残って仕事をし、さて帰るかといつものパーティションにかけてある鍵を取ろうとするが、鍵がない。
あれ?他のどこかに置いたかな・・・
ざっとまわりのデスクの上などを見渡すが、ない。
おいおい、誰か間違って持って帰っちゃったの?
深夜だとわかっているが最後に帰って行ったY君の携帯に電話をする・・・
何度かけても出てこない。もう寝ちゃったか・・・。
それじゃあと、最も持って帰った確率が高いと思われるカオナシ君に掛けてみる。
「コノデンワハホンニンノキボウニヨリゲンザイシヨウサレテオリマセン・・」
また電話代踏み倒したな、とこれも諦める。
まさかオフィスの扉に施錠をしないで帰るという勇気もないので、もう泊まることを覚悟した。
明日の朝、誰かが来たら入れ替わりに一度帰ろうとそう思ってマッサージ機に座る。
もう一度念のため探してみるか・・
いつも掛けてあるパーティションの周りを念入りに、宅急便の専用箱の中に落ちてないか、もしかしたらゴミ箱の中では・・と、夜中にごそごそいい歳をした男が一人で這いずり回っている姿は、情けない。
もう諦めたもんね、熱いシャワーも明日まで我慢すればいいんでしょ、とパーティションの向こう側にある打ち合わせ用のテーブルに腰掛ける。
パーティションの裏側にカレンダーが掛けてあり、それを止めてあるマグネットに鍵が掛かっていた。
「コウイウカギヲオレハサガシテルンダケド・・・・」
あるじゃない!
もう、誰なんだよこういうところに掛けたヤツわよぉ〜、と思いつつもこれでやっと帰れるんだと思いながらオフィスの扉を閉め、防災センターの前のセキュリティーパネルの中に鍵をしまいこんで外へ出る。
今までのは一体なんだったんだ、夜中にこういう苦労するっていうのはやっぱり疲れてるんだろうな・・と思いながら駐車場へ向かい愛車の前に立つ。

しまった〜〜、車のキーをオフィスに置いてきた。

9月23日
カップルで食事を摂っている。
で、勘定だという場合にはたいてい男がレジの前に立って財布を開けて速やか支払う・・・そういうものだと昔っから思っていた。

週末にJR住吉駅近くのちょいと洒落た蕎麦屋(別に洒落てる必要はないと思うけれど、最近そういう店が多い)に入った。
隣で食べてたカップルが立ち上がってレジへ進むのを何気なく見ていたのだが、財布を開けたのは女性だった。
二人とも20代前半の学生であろうとは想像できるが、せめて割り勘にしなよ、おい、そこの男、そりゃあないだろう、たかが蕎麦だぜ、おい!・・・などと心の中で叫びながら運ばれてきた天ぷら蕎麦にすぐ目を奪われてしまったわけだ。
最近そういう光景が目に付く。傍でお金を払ってもらっている男の方はどうしているかというと、手持ち無沙汰に所在投げに立ちすくんでおり、女性の方はレジに「ごちそうさま〜」と挨拶をして出て行くのだが、男は無言でその場を女性の後について立ち去っていく。
これってちょっとね〜アナタ、どう思います?
確かにどうでもいいことかもしれないし、余計なお世話かもしれないけれど、なんとなく見ててカップルというよりは、母親とその子供、という風に見えて仕方がないのである。
傍らで「カレー蕎麦」という珍しいものを食っている次男に尋ねてみた。
「ああいうのってどう思う?」
「心配しなくったて大丈夫だよ、反面教師としてればいいでしょ」
大人だった。

9月16日
阪神タイガースが優勝を決める時刻には既に自宅でビールを飲んでいた。
何も、その瞬間をテレビで見ようと思っていたわけではなく、外にいればその騒動に巻き込まれるのが嫌だったからに早めに自宅に引っ込んでいただけである。
僕は阪神ファンではなく、どちらかといえばジャイアンツが好きな方ではあるけれど、そのふがいなさから今年は敢えて阪神びいきになるか、とまあその程度の体温の低い野球ファンに過ぎない。
こういうのはファンとは言わないか・・・。
とはいっても、リーグ優勝した星野監督をはじめ選手達の表情はさすがにいいなと感じたわけで、結果としての喜びはこちらにも伝わってきた。
テレビに映し出される各地の風景は、相変わらずお祭り騒ぎというよりは、バカ騒ぎを映し出しているものの、まあ、それはそれでストレス発散としてはいいんじゃいの・・と思いながらだらだらと見ていた。
その中でなんなんだよ〜こいつわぁ・・・と思ったのが、ビールをかけられながらインタビューを行っていたABC放送(テレビ朝日の、Nステの中でのことです)の女性アナウンサーだ。
ご愛嬌ではあるのだろうけど、インタビューの仕方はひどいし、何言ってんのかわかんないし・・・まあ、敢えてそれに苦情を呈するわけではないが、もうちょっとましな人いないの、なんて思いつつチャンネルを変えてしまった。

阪神の優勝にアイデンティティーを感じるのはいいけれど、それがすべてのような感じで集団ではしゃぎまわるのは18年前と全然変わってないし、当時と比較するとなんだかマスコミの程度もずいぶんと低くなったような気がする。

道頓堀の川に飛び込んだ人は、河原に上がる梯子とか浮き輪の準備をあらかじめしてもらっていたわけだから今までよりはむしろ安心して飛び込めたのではないだろうか。
阪神尼崎駅の噴水の中でで大暴れをしていたオッサン連中もまわりの顰蹙(ひんしゅく)をかうだけですんだに違いない。
琵琶湖で転覆したヨットはまさか浮かれてのことではないとは思うけれど、人数オーバーのライフジャケットなし・・・
戎橋での野次馬もそうだけど、最近は基本的なルールの認識も無しに突っ走っちゃう人たちが多いように思える。

9月8日
週末の締め切り物件も日曜の朝に終え、週が代わって精神的にも余裕が出てきたが、週明けの電話がひっきりなしの状態でかかってくるのでこれも辛い。
午前中京都で打ち合わせを行っていたものだから、オフィスに帰ってくると途端に電話にかかりっきりになってしまう。で、一日があっという間に終わってしまうのである。

オフィスは午後10時を過ぎるとセキュリティーのため出入り口が閉ざされてしまい、そのためセキュリティーカードで開けるようなシステムになっている。
夜中に冷蔵庫の中の飲み物がそこをついてしまったので、自動販売機に飲料水を求めにオフィスを出た。今どき100円で飲み物が出てくるベンディングマシーンというのは珍しく、それは出入り口の外にある。
最初はセキュリティーカードを持たずに外に出たのだが、ハッと気がついてすぐに建物の中に飛び込んだ。だって閉まっちゃったら入れなくなるんでね。
扉の傍に立ちすくんで、う〜む、ここからじゃあいくら足を伸ばしてもマシーンには手は届かないし・・。
結局スタッフに来てもらって買ったわけです。
で、その夜はきっちりとカードを持って、たまには外の空気を吸いながら「すらっと茶 (玉露)」を買い、カードをセキュリティーボックスに通す。
?アカナイジャン
・ ・再度、その作業を試みる・・・
アカナイゼ
このカードは、もう最初っから読み取りが悪いんだよね、もう一度・・・
アキマヘン
なんなんだよ、これわぁ〜!
もうこの時間になると防災センターの係員も帰っているわけで、窓をたたいてもでてくるわけはない。
この忙しいときに〜〜・・・
あれ?これってセキュリティーカードじゃないじゃん。
今更ながら自分が持っているカードは、セキュリティーカードではなく、近くの電気屋、ベスト電器の真っ赤なカードだということに気がついた。
たまたま持っていた携帯電話で・・

「悪いんだけど下りてきてくれないかな、
うん、今裏の出口にさ・・・開かないんだよ、扉が・・・」

こういう一日の終わり方はしたくないものだ。

9月5日
夕食後、薬局に立ち寄った。
このところの超ハードなスケジュールのおかげで、寝不足のカオナシ君以下スタッフ全員かなりの疲労が溜まっている。あと少しの頑張りのために疲労回復のためのドリンク剤を購入し、彼らに与えるためである。
薬局に入ることはめったにないからわからなかったのだが、いざ探してみると種類がかなり豊富であり、しかも値段もピンからキリまでいろいろあるので、迷う。
「あの〜、寝不足と疲労に一番効果のあるものってどれなんですかね?」
年配の女性が言う、
「これなんかは結構効くよ。」
ユンケル黄帝液(KOTEI)の箱を指差す。
「じゃあ3本ください」スタッフの人数を確認してから答える。
隣でレジを扱っていたその店のオヤジであると思われる人が、
「冷えたやつあるから、それもってきてあげて」
これでみんなに少しでも元気になって欲しい、ユンケルが入った袋を持つ手にも力が入る。

細いストローで、チュルルルっと吸い上げながらそれを飲み干したI平がこう言った。
「週末だから、充分に精をつけて頑張る男、のように思われたんじゃないですかぁ〜?」

9月3日
締め切りが迫ってくるとオフィスの中も次第に殺気立ってくる。
夜の部はそういうストレスが溜まるのをできるだけ抑えるために、集中するときはヘッドフォンをして仕事をすることにしている。
今日はHuey Lewis & the News を聞きながら細かい作業と格闘している。
懐かしいところだと思われる方もおられようが、いやいやどうして今聞いてもなかなか良いのですよ、これが。
土の中に埋もれて決して人目に触れない部分、つまり建物の基礎の細かい部分の鉄筋の形状を決めているときなどは、
「 Forest for the Trees 」
などが適している。
もうすいすいと仕事はかどっちゃうもんね。

こういう少し都会的な音楽を聴きながら仕事をするのが、お洒落ってものだぜぃ〜、って心の中では思っていても、もうとっくに午前12時を回っている。
もっとすいすい行かなくっちゃ。
世界陸上の選手に例えるならば、
「 恐怖の夜更かし男」
なんてことになっちゃうのかな。
まだ「走るねずみ女」よりましか・・・
なんてこと言ってないで早く終わらせなくっちゃね。

9月2日
たまにはうらじゅんの背景を替えてみるのもいいでしょ?

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