6月30日
朝、スタッフと全体ミ−ティングを行い、その後昨日かかってきていた電話を何本か掛けた後、その電話を掛けている間にかかってきた電話を掛けなおす。
気がつくともうランチタイムになっている。
午後からスタッフに指示を行い打合せに出かけ、オフィスに帰ってくるのが午後6時過ぎだ。
お茶を飲みながらチェックをしつつ夕食に出かける。
その後が僕にとってのデスクワークをする時間になる。
ヘッドフォンをし、比較的癒し系の音楽を聴きながら集中していると、午後11時を回りスタッフは帰って行く。再び集中をしながらふと気がつけば、すでに午前12時を回り25時になろうとしているときにオフィスのドアに鍵を掛ける。
この生活がここ数週間続いている。

「同窓会のはがきが届いてないぞ!」
と高校同窓の幹事からお叱りのメールが入っていた。
そういえば・・・と思いつつ以前送られてきたメールを見てみると、
「・・・7月15日までに発送してください・・・」
しばらくパソコンが故障していたことにするか、身内に不幸があったことにするか・・
いろいろと言い訳を考えているうちにまた家路につくのが遅くなってしまう、今日この頃である。

6月28日
マンションの扉を開け階段を下りる。この階段は外部階段になっており、いったん下りてまた上がる、というちょっと変わった順路で我が家に帰ることになる。
階段を上がって、そこから建物側の廊下へ入ろうとしたときに、
バタバタバタ・・
手のひらサイズの蛾、が僕を迎えてくれる。
喜んでくれているのか、驚いて飛び出してきたのかはわからないけれど、
僕は蛾、が怖い。
思わず声が出そうになったのだが、もう午前2時である。
ぐっとこらえながら、そこに立ち止まったまま一気に突っ切ってドアを開けるか、いやいや冷静に、少し時間がかかってもいいからいったん外へ出てエレベーターを使って逆の方向から帰るか、を考え後者を選んでやっとドアの鍵を開けた。

どんなマンションなのか、この説明でわかる人はおそらく皆無でしょう。
外と建物が融合した変わったマンションなのが気には入っているのだが、夏場は時として家に入れないことが、ある。

6月27日
お隣の(仮称)エディー・マーフィーさんは、実はプロのゴスペラー(・・こういう言い方がいいのかどうかは別として・・・)ということを初めて知った。
CDを聞かせてもらったのだが、スティービー・ワンダーの曲は声の伸びといい、音質といい素晴らしいものだった。
エディー・マフィー → ジェイムス・ブラウン → take6 → スティービー という絵が僕の頭の中に出来上がっている。
来週の土曜日、初めてその正体が明らかになる。

6月23日
会社を設立してから今日でまる9年が経った。
この9年間で成長してきたこと・・・を考えつつ大阪での打ち合わせに向かった。

打合せを終えた後、南森町のとある店でお客さん、つまり仕事の上でのお得意さんにあたる人なのだが、とビールとウィンナーで乾杯をした。
暑さも手伝って冷たいビールはさすがに美味い。

「小川さんも、もう少しまるくなりはったらどうなんです?」
仕事の上での彼の僕に対する素直な感想として、だ。
「別に僕は頑固じゃあないんですよ。ただ納得がいかなければ責任がある以上引けないですよ、そうでしょ?」
「そらそうやけど、それもったいないわ〜」

まあ、ビールの上での話しなので、ディスカッションではなく周りから見ればオッサン同士の他愛無い話し、と映ったことだろうと思う。
ある程度は妥協しながら仕事にありつく、それもひとつの手なのだろうが、僕はそれだけは今まで絶対にしてこなかったし、これからもするつもりは、ない。
それが相手にはと〜っても頑固な、まるですし屋の親父のように映っていたのだろうと思っている。
くるくると回るカウンターで食べるのも、寿司ではあるし、腕組みをして気に入らない客はたたき出してしまう、そういうオヤジが握るのも、寿司、である。
あくまで客の好みなのだから、行きたきゃあ、そっちに行けばいいじゃね〜か、このやろ〜〜と思うオヤジ、になろうとは思わないが、納得できないものを世に送り出すようなことだけはしたくはないと思っている。

頑固なまでに気に入らない客は入れない、だけど、気に入った客に対してはいつも変わらない姿勢で迎えてくれる「志賀バー」の志賀氏を思い浮かべながらビールを飲み干して店を出た。

「やっぱり頑固な職人になっちまったんだろうな・・」
9年間で身につけたことはこれだ、とそう思った。

6月21日
「雨にぬれても」(バート・バカラック)を聞きながら真っ暗になった外を眺めている。
台風が通過している最中の神戸地方の午後である。
子供の頃は台風が来ると、家の中に潜んでいてこっそりと窓を開け、外の荒れる風景を眺めるのが好きな、オタクな少年だった。
大人になってからはどうかといえば、窓にまるでシャワーのように叩き付けてくる雨しぶき越しに5階から外の風景を眺めている。
子供の頃とさしてオタクなところは変わっていない。

「今日のスケジュールはどうですか?できれば打合せに行ってもらいたいんだけど」
K社のI氏が電話越しにそう言った。
「台風が荒れて家に帰れなくなったら、明日からのスケジュール全部狂っちゃうんですけどねぇ・・」
「そりゃあ、そうですよね・・・じゃあ、明日か・・・・」
この土砂降りの雨の中、誰が行くか!と思い電話を切った途端に雨が上がり、少しばかり日が射してきた。
思ったより台風の速度は速かったようである。

6月20日
同じマンションで、僕の名前を「淳也」ではなく「直也」だとずっと思い込んでいる方がおられる。
年賀状もその名前で来る。
なんとなく言いそびれてそのままにしてしまったので、今更いうのもなんだかな〜〜という気がして言い出せないままである。

「直也」の方は、柔道家であり、今はプライドの選手として有名になっている人物である。
午後10時にその「プライド」が始まり、最後のメインイベントとして彼が出てきた。
K1見ることはあっても、プライドは男同士がマットの上でくんずほぐれつの、あまり興味を持てないスポーツだったのでほとんど見たことはなかったのだが、まあ僕と同じような名前だしどんな試合をするのか見てみてやるか、なんて感じでソファにうずくまって、舞台の向こうから出て来る彼を待った。

「スリー・ツー・ワン・・・ハッスル、ハッスル!!」
な、なんだ、これは。
腰を前後に動かしながら両手のこぶしを上に向けながらの
「ハッスル、ハッスル!」
である。
これでもう見る気はなくなってしまった。

同時刻、同じマンションで
「C棟の小川さんと同姓同名なんだけど・・こういう姿っていただけないよねぇ〜、今頃同じようにこれ見ながら『ハッスル。ハッスル』ってやってんじゃないのかな・・・」
なんて思われているとしたら、嫌だ。

6月19日
仕事が忙しくない限り、週末の土曜日、日曜日はオフィスは休みにしている。
僕の場合は、平日はあまり落ち着いて仕事ができないので、こうして週末オフィスに出てきて、かかってくる電話、FAXを無視して仕事をしているわけだ。

朝、あまりにい天気だったので家で少しごろごろしていた。
隣からブラックミュージックに合わせてゴスペル風に「ピーポ〜〜カムズ・・・」と歌う声が聞こえてきた。
夏の日差しにその伸びる声がちょうど合い、ロサンゼルスのアパートメントにいるような錯覚に陥ってしまった。
そういえば、お隣に新しい人が入ったんだっけ・・・まだ会っていないので、どういう感じなのかがわからない、が、あの声からすればエディー・マフィーのような感じか・・ ちょっと待てよ、このサビの感じはエラ・フィッツジェラルドのようなおばさん風の男性なのか・・・いろいろと想像を膨らませながらうとうとしながら聞いていた。
気がつけば午後12時を過ぎようとしていたので、あわてて支度をしオフィスに向かったので、まだどういう人物なのかはわからない。

できればTake6のような感じであれば個人的には嬉しいのだが・・・まずは明日、ワインのボトルでも持って覗いてみようと考えている。

6月14日
今日は野球の話し。
大阪近鉄バッファローズとオリックス・ブルーウェーブの合併の話しが世を騒がせている。
朝の「特ダネ」でも、球団の数が奇数になっちゃったら必ず1球団だけ試合のない日が出て来る、なんて小倉サンは騒いでいたが、そんなにたいしたことではないんじゃない、と僕は思うのですよ。
それならば1球団だけ大リーグ、いや3Aに所属するチームにしちゃって、例えばグアム島辺りにホームを作ってですね、球団名を「JAPAN・ラストサムライズ」 なんてのにしちゃったらどうですか、と言いたいわけですよ、ええ。
そうすると、大リーグを目指している若い人たちはいきなりそっち側に入団することもできるわけでしょ。FAとかなんとかのややっこしいルールなんて廃止にしちゃってね。
で、日本にいる残りの10球団を1リーグにして、優勝したチームとラストサムライズを戦わせる。
優勝したチームが勝てば3Aに入れ替わる、そういうアイディア、どんなもんです?
今よりはうんといいんじゃないかと僕は思うんですがね。

でもまあ、日本の野球界を仕切ってる爺さん連中はそうはさせないだろうな。
最後の切り札としては、小泉首相に
「うちは粋のいい球団があるんですが、ひとつどうです?」
なんてアメリカに言ってもらえれば、そういったプロジェクトは進むと思うんだけどね、この間のサミットのように・・・
それは無理か。

6月10日
自宅から駐車場までは、マンションを出て少し歩き、南北を通っている急な坂道を少し登ってから今度は坂を下り、やっとたどり着く、そういう距離にある。
朝、妻と一緒にそこまで行こうとしていると、坂を下りた辺りに幼稚園生であろう男の子が二人ぽつんと立っていた。
ひとりはハンカチをくわえてボーっとしている。
この時間にこういうところで何やってるんだ?そう思いながら通り過ぎようとしたとき、
「あやしぃ〜」
ハンカチをくわえた男の子がそう言った、ように聞こえた。
ん?ま、いいか、と思いながら更に足を前に進めようとしたら、もう一人が、
「あやしぃ〜」
そう言った。
なんなんだ、このガキどもわぁ〜・・・と思ったが、まあ、いいおじ様がガキ相手に喧嘩などしてる場合か、そう思いなおして駐車場に置いてある車に乗り込んだ。
一緒に歩いている連れが、例えばミニスカートを穿き、年齢が10歳以上も離れたような女性であれば、そりゃあそのガキどもではなく僕だって、「あやしぃ〜」と思うだろうさ。
でも並んで歩いているのは長年連れ添っている妻、なのだ。
何が、あやしぃ〜、と思わせたのだろうか。せっかくだから締め上げて聞いとけばよかったかな、と車の中でそう思った。

ランチタイムにその話をしたところ、T女史は鼻からマヨネーズを噴出しながら大笑いしていた。
「子供は感じたままのことを言うからね〜」
「なるほどね、それだったら納得するか・・」・・・するわけはない。
「そういえば・・・」I平が切り出した。

先日、Y女史と一緒に大阪へ打合せに行く際、エレベーターホールで、外で煙草を吸い戻ってきたI平とばったりと出くわした。
「ちょっと怪しいですぜ〜」
普段はラフな格好をしているY女史が、打合せに行くということでスーツを着ていたからそう思ったのかと思ったのだが、そうではなく、
「二人の感じが、あやしぃ〜ですよ」
髭のおじさんとの取り合わせにどうも不信感を抱いたようで、エレベーターホールで大笑いを彼はしていた。

その話しを聞いてT女史は鼻からブロッコリを噴出しながら大笑いをした。
髭、か・・・
どうも原因はそこにあるのではないかと、洗面所で髭の手入れをしながらそう思った。

6月7日
芦屋の北に位置する、「六麓荘」という場所は、日本でも有数な高級住宅地のひとつとである。
その土地に現在実施を進めている現場があり、天気がいいので現場の写真を撮りに出かけた。撮影及び現場の確認を無事終えオフィスに戻ってきた。
デザインはともかくとして、まるでビバリーヒルズの中にいるような錯覚を起こさせる住宅の写真もついでに撮ってきたのではあるが、その中にサングラスをした僕の姿も写し出されていた。
意識して入ったわけではなく、たまたま写したときに僕が入っていたのだが、
「これってさ、ビバリーヒルズで生活を満喫している外人のように見えない?」
まんざらでもないように思えたので誰に話しかけるともなくそう言った。
「怪しいこそ泥ですぜ〜」
I平が瞬時にそう言った。
「何も手に持ってないから、セキュリティーに引っかかってあわてて逃げてきたみたいですよ」
彼はそうだめを押した。
「そっか、そういうものか・・君はどう思うよ?」
一度オープンデスクをすっぽかしてしまって、緊張しながらオフィスに出ていた、石原ゆうじ、にそう聞いてみた。
「いや〜、そうっすね〜〜そういう気がしないでもないような・・・」
名前はボス、のような感じではあるが気の優しい彼は困ったようにそう答えていた。
その場所にしっくり来るような、そういう男になりたい、髭は、ダメかも。

6月5日
国民年金法案はわけのわからないうちに決定されてしまった。
まあ、いつでもこういう感じで強硬に通ってしまうわけだから今更ながらという感はある。
その中で、むかしからず〜〜っと同じ、言い方を変えれば進歩のないものとしてリストアップされるもののうち「牛歩戦術」というものがあるが、あれっていったい何なんだ?
功を奏して、与党が、「あ、やっぱりやめましょうか」ってことは一度もなかったのではないの?
時間をかけるだけの無駄な行為、としてしか見てる側には映らないのではないかしら、そう思うんだけどね。
今までこれでやってきたんだからこれでいいじゃないか、という帰納法的な考え方は時代錯誤もはなはだしく、結果がでなければ別の方法に切り替えるのが普通なのだが、いつも「ぎゅうほ」である。
だからこそ、いつまでたっても野党なんだろうけど、学習能力がないというのかアホらしいというのか・・・まったく、もう〜。

「この仕事については、あたしゃあね、文句あるんだよ。第一設計料が安いし、期間が短い!けしからん!!」
などと言いながら、だらだら仕事をする「牛歩戦術」を少しでもやろうものならば、すぐに仕事干されるんだからさ、こちとら。

6月3日
思うことがあり、それを実現しようと一生懸命に動くとすぐに答えが返ってくる。
最近はそういう場合がとても多い。
世の中の流れが速くなっており、思えばすぐに答えてくれる、という感覚が今の僕にはある。考える事柄があまりに多くあるので忙しくって仕方がないという状況でもあるが、けっこうそれはそれで楽しいものである。

集中して仕事をしている際に、ふと
『もうそろそろあの仕事はやっておかないと督促来るんじゃないかな・・やばいな〜〜・・』
思った途端に、電話が鳴る。
「**さんから電話ですよ〜」
思えばすぐに答えが返ってきた。

6月2日
だから一昨日は行列ができてたんだ・・・・。

大阪での打ち合わせから帰ってきたときに、オフィスの近くにある「アサヒシネマ」という古くからある映画館にシャッターが下ろされていたことに気が付いた。
閉鎖されることは聞いていたのだが、それが一昨日だったとは。
跡地の計画は「(仮称)神戸ホテル」となっていた。
この辺りだとおそらくビジネスホテルになるのだろう、と思う。
まさかコンピューター設備が充実した「ファッションホテル」が建つとは思えないし、仮にそうだとすれば駐車場からオフィスへのコースを変更しなければならない・・・なわけはないでしょう、まさかね・・。

古いものが壊されてまったく違うものが姿を現す。
都市の中では仕方がないことだとは思うのだが、例えば京都の町屋などは今尚健在で、その形態を次世代まで伝えていくような伝統は残されている。
神戸でそれが残されている地域といえば、2号線沿いの居留地辺りか若しくは北野町の異人館辺りくらいではないだろうか。

いいもの、を残しておきたいという気持ちはあるけれど、何がいいかという価値観は十人十色であるからして、単に懐かしいからという理由では残らないんだろうね、きっと。
男たちだけの「ローズ・ホテル」なんていうのが建っちゃったらどうしよう・・・価値観は十人十色、だから文句は言えないだろうが・・・。

6月1日
映画についてもう一言だけ述べておきたい。
先週の土曜日、映画を見に行った際のことなのだが、
すぐ後ろにインド人の団体が座っており、ジョークの感覚が少しばかり違うようで、シリアスな場面で団体で高笑いをしているわ、前には座高の高い男(いや、背が高かったのかもしれないが・・・)が座っており津波がニューヨークを襲ってくるいちば〜〜んいいシーンで僕の目の前にそのとんがった頭と共に出没してくるわ、隣の短パンの中近東出身と思われるオッサンは、イギリス出身の3人の男が暖を取るために17年物のウィスキーで乾杯をする折に
「マンチェスター・ユナイテッドに乾杯だ!」
という台詞が出た途端に「ブッ!!フッフッフッフ・・ガッハッハッハハ・・」と笑い出すわで、もう少し映画を見る際には、マナーというものを守ってもらいたい、と!

「こっそりVシネマファン」である僕にとって、清水健太郎の4回目の覚せい剤逮捕はいささかショックであった。
「首領(ドン)への道」を17巻まで見た途端に逮捕、である。
「わしのシマではのぅ〜、シャブはご法度なんじゃ〜」と言っていた桜井鉄太郎こと清水健太郎がシャブで捕まっちゃったら洒落にならないじゃないでしょ。

「160円ありますか?」夕食時にY田君がそう言った。
「持ってきているのはストレスだけだよ、お金なんてないよ。」
「足りないんですよ・・・お金」
彼が僕に見せたレシートの合計は3,160円、となっていた。
僕が彼に手渡した夕食代は確か千円札が3枚だった・・・。
一瞬、北野坂の「四天王ラーメン」で皿洗いをする自分の姿を思い浮かべた。
「僕持ってますよ。」横からI平がポケットをまさぐっていた。
「小銭ならお任せあれ・・・」
北野坂をほっとした気持ちでオフィスに向かう姿を思い浮かべた。
彼がテーブルに置いたコインは150円だった。

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